2015年02月12日

岡崎京子

世田谷文学館で開かれている岡崎京子展に行ってきました。
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
『ヘルタースケルター』『pink』『リバーズ・エッジ』などが刊行されている漫画家。
しかし1996年5月以降、新作を一切発表していません。
理由は、飲酒運転の車に轢かれた事故。
以来、2015年になった現在もリハビリを続けています。
私は時々、今でも岡崎京子が健在だったらどんな作品を描くかと思索します。
そしてその喪失の大きさも再認識し、彼女の生涯に思いを巡らせます。
会場の年表を見ると、2010年に小沢健二のライブに行ったとあります。
どれほど回復していたのでしょうか。
そういえば、展覧会のサブタイトルは“戦場のガールズ・ライフ”です。

会場の世田谷文学館は芦花公園駅近く、すぐそばに成城石井もあるハイソな街並みです。
内容は原画を中心に、単行本になっていない雑誌原稿、素人時代の投稿イラストなど多彩。
私も保存している『広告批評』の連載も展示されています。
壁のところどころに漫画のセリフの抜粋が大きく貼り付けられています。
中には小学生の頃のガリ版刷りらしい文集まで。
栴檀は双葉より芳しといった印象の文章です。

映画化された『ヘルタースケルター』の衣装などの展示を抜け、出口。
そこには岡崎京子自身が、視線で操作するコンピュータで書いたというメッセージが。
けれど、この展覧会で最も感動的なものは、出口の外にありました。
岡崎京子に宛てたメッセージを書いてくださいというコーナー。
実際に本人にそのまま渡すのだそうです。
これまでに書かれたメッセージがファイルに綴じられていました。
そこには、岡崎と同じ時代を生きてきたであろう女性たちの言葉が。
「生きる勇気をもらった」的なものが多いようです。
私も、ごく短いメッセージを書きました。
最後には名前は書かず、「45歳 男」とだけ。
知るわけない名前を書かれるより、このほうが人物像をイメージしやすいでしょう。

KC4A0246.jpg

今回の入場料は障害者割引で半額。
これは岡崎京子の身体状況によせた措置なのでしょうか。
世田谷文学館に来るのは初めてなのでわかりませんでしたが。
posted by 小佐治 晴直 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 障害者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする