2014年12月10日

金沢長野町田

入替戦までJ3の日程がすべて終わったので、ちょっとシーズンを振り返ってみます。

1位 ツエーゲン金沢 勝点75 23勝6分4敗 得点56 失点20 得失点差+36
2位 長野パルセイロ 勝点69 20勝9分4敗 得点58 失点23 得失点差+35
3位 町田ゼルビア 勝点68 20勝8分5敗 得点59 失点22 得失点差+37
(4位 ガイナーレ鳥取 勝点53 14勝11分8敗 得点34 失点25 得失点差+9)

1位と2位の勝点は6ありますが、2位と3位はわずか1、引き分け1回の違いしかありません。
3位と4位の勝点が15も開いているのとは実に対照的です。
得点と失点、得失点差に至ってはほとんど違いがありません。
金沢&長野と町田との違いを生んだのは、果たして何だったのでしょうか。
各チーム出場試合数の多かった順から10人+GK1人を入れた11人を「イレブン」。
さらにJ3でベンチ入りできる5人も含めた計16人を「主力」と呼んで、比較してみます。


●ツエーゲン金沢

太田康介 DF 32歳 33試合 2,970分(平均90分) 7得点 町田から新加入
作田裕次 DF 27歳 33試合 2,970分(平均90分) 2得点 山形から新加入
原田欽庸 GK 28歳 33試合 2,961分(平均89.7分) 0得点 長崎から新加入
山藤健太 MF 28歳 32試合 2,880分(平均90分) 2得点 ソニー仙台から新加入
清原翔平 MF 27歳 32試合 2,859分(平均89.3分) 9得点
辻尾真二 DF 29歳 30試合 2,506分(平均83.5分) 3得点 大分から途中加入
大町将梧 FW 22歳 30試合 1,874分(平均62.5分) 4得点
保ア淳 DF 27歳 29試合 2,557分(平均88.2分) 1得点 群馬から新加入
阿渡真也 DF 24歳 29試合 1,684分(平均58.1分) 1得点
佐藤和弘 MF 24歳 27試合 2,029分(平均75.1分) 7得点
田中淳一 MF 21歳 24試合 358分(平均14.9分) 2得点 川崎から新加入
 5-4-1 イレブン平均 26.3歳 30.2試合 2331.6分(平均75.6分) 3.5得点
  うちGK除く  26.1歳 29.9試合 2,268.7分(平均74.2分) 3.8得点

富田康仁 MF 24歳 23試合 1,310分(平均57.0分) 3得点
水永翔馬 FW 29歳 16試合 1,416分(平均88.5分) 8得点 長崎から途中加入
越智亮介 MF 24歳 16試合 773分(平均48.3分) 1得点
嶺岸佳介 DF 23歳 12試合 612分(平均51分) 0得点 大卒新加入
金子昌広 MF 23歳 11試合 766分(平均70.0分) 2得点 甲府から途中加入
 主力平均 25.8歳 25.6試合 1,907.8分(平均71.6分) 3.3得点

新加入した太田や作田や保崎や原田、3月に途中加入した辻尾のおかげで守備は安定。
16試合以上に出場したキーパーを除く全選手が得点。
特にDF登録の太田の7得点は特筆すべきで、全員守備・全員攻撃が如実にわかる。
しかし攻撃面では当初、軸になる選手がおらず苦しんだ模様。
その状況を一変させたのが水永だった。
7月に途中加入してからは全試合に先発、16試合で13勝2分1敗。
他の選手の得点力も増し、チームが無得点だったのは1試合のみとなった。
主力16人中10人が新加入・途中加入で、補強が大当たり。
他チームと比較して平均年齢が若いメンバーを、唯一30代の太田がうまくまとめた。


●長野パルセイロ

田中謙吾 GK 25歳 33試合 2,970分(平均90分) 0得点
宇野沢祐次 FW 31歳 33試合 2,913分(平均88.3分) 16得点
佐藤悠希 FW 26歳 33試合 2,778分(平均84.2分) 9得点
松原優吉 DF 26歳 32試合 2,880分(平均90分) 3得点
大島嵩弘 DF 26歳 32試合 2,880分(平均90分) 1得点
有永一生 MF 25歳 32試合 2,615分(平均81.7分) 2得点
西口諒 DF 24歳 32試合 2,388分(平均74.6分) 1得点
向慎一 MF 29歳 32試合 1,956分(平均61.1分) 2得点 町田から新加入
勝又慶典 FW 29歳 32試合 1,737分(平均54.3分) 9得点 栃木から新加入
大橋良隆 MF 31歳 31試合 2,242分(平均72.3分) 1得点
川鍋良祐 DF 28歳 23試合 1,851分(平均80.5分) 1得点 松本から新加入
 4-3-3 イレブン平均 27.3歳 31.4試合 2,473.6分(平均78.8分) 4.1得点
  うちGK除く  27.5歳 31.2試合 2,424.0分(平均77.7分) 4.5得点

高橋駿太 FW 25歳 22試合 638分(平均29分) 3得点 琉球から新加入
野澤健一 MF 30歳 19試合 648分(平均34.1分) 2得点
山田晃平 MF 25歳 16試合 1,425分(平均89.1分) 0得点 長崎から途中加入
高野耕平 DF 29歳 15試合 1,234分(平均82.3分) 1得点
畑田真輝 MF 24歳 15試合 614分(平均40.9分) 6得点
 主力平均 27.1歳 27試合 1,985.6分(平均71.4分) 3.6得点

昨季JFL得点王&MVP、11〜13年ベストイレブンの宇野沢。
昨季JFLベストイレブンの佐藤。
JFL10,11年ベストイレブンの勝又。
この3トップは強力で、3人で計34ゴール、チーム総得点の6割近くを叩き出した。
30試合以上に出場した選手が10人もいて、ほぼ固定したメンバーでシーズンを戦えた。
サブの活躍もあまり必要とせず、元日本代表の伊東輝悦、都並の息子の存在も忘れてしまうほど。
JFLで個人受賞歴がある選手が主力16人のうち8人。
JFLレベルでのトップの実力をそのままJ3に持ち込んだ印象。


●町田ゼルビア

鈴木孝司 FW 25歳 33試合 2,859分(平均86.6分) 19得点
平智広 DF 24歳 32試合 2,808分(平均87.8分) 0得点
木島徹也 FW 31歳 30試合 1,342分(平均44.7分) 5得点
深津康太 DF 30歳 29試合 2,598分(平均89.6分) 4得点
星野悟 DF 25歳 29試合 2,576分(平均88.8分) 3得点 群馬から新加入
庄司悦大 MF 25歳 28試合 2,192分(平均78.3分) 0得点
李漢宰 MF 32歳 27試合 2,385分(平均88.3分) 1得点 岐阜から新加入
戸高弘貴 MF 23歳 27試合 1,949分(平均72.2分) 5得点 大卒新加入
鈴木崇文 MF 27歳 27試合 1,932分(平均71.6分) 9得点 岡山から新加入
ペ・デウォン DF 26歳 26試合 1,192分(平均45.8分) 0得点
修行智仁 GK 30歳 23試合 1,961分(平均85.3分) 0得点
 4-4-2 イレブン平均 27.1歳 28.3試合 2,163.1分(平均76.3分) 4.2得点
  うちGK除く  26.8歳 28.8試合 2,183.3分(平均75.4分) 4.6得点

大竹隆人 MF 26歳 25試合 1,877分(平均75.1分) 1得点
三鬼海 DF 21歳 24試合 1,796分(平均74.8分) 0得点
遠藤敬佑 MF 25歳 22試合 1,510分(平均68.6分) 6得点 群馬から新加入
齋藤翔太 FW 20歳 16試合 257分(平均16.1分) 2得点
久木野聡 FW 27歳 14試合 918分(平均65.6分) 2得点 栃木から途中加入
 主力平均 26.1歳 25.8試合 1,884.5分(平均71.2分) 3.6得点

一見して目立つ点が2つ。
ひとつは、初代J3得点王に輝いた鈴木孝司の得点力。
チーム総得点の3分の1近くを1人で決めている。
しかし裏返すと、それは他の得点源が貧弱ということ。
チーム得点ランク2位の鈴木崇文の得点は主にフリーキックによるもの。
流れの中でのゴールはほぼ孝司に頼り切ることとなった。
シーズン前半は戸高や遠藤のFW起用、8月からは久木野との2トップ。
そして途中で木島や齋藤に替わるというパターンが見られるが。
いずれも得点力は物足りず、孝司とのコンビに苦慮した跡が表れている。
もうひとつは、4人めのディフェンダーの決まらなさ。
ペ・デウォンと三鬼の交代もたびたび見られた。
主にサイドバックを務めた2人だがどちらも無得点で、攻撃参加では物足りなさを感じさせた。

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個人的には、カウンター攻撃がほとんど見られないのが不満でした。
足の速いFWと運動量豊富なサイドバックの補強が、このオフの課題になることでしょう。
でも三鬼には、何とか残ってほしいところです。
posted by 小佐治 晴直 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月07日

山岸2

土曜日と日曜日、味スタに行くのはどちらにしようか迷いました。
土曜はFC東京のホーム最終戦でプレゼント&セレモニーあり。
日曜はJ1昇格プレイオフ決勝。
で、GK山岸が観たくてプレイオフに行くことにしました。
チケットも自由席なら、先週のジュビロ戦より千円も安いです。
アウェイ側=モンテディオ山形の側の自由席を買いました。

場内は一見するとホーム扱いのジェフユナイテッド千葉のサポーターが多いです。
ユニフォームなど応援グッズを持っていないのをいいことに場内を一周。
優勝チームへの楯の展示などを見て、計3種のマッチデープログラムを手に入れます。
1つはJリーグ作成のもので、両チームのデータが細かく載っています。
もう1つはモンテディオ山形のもので、相手のジェフのことは一切載っていません。
天皇杯のことも載っているので、天皇杯決勝でも配られるのでしょう。
残りの1つはジェフのもので、広げると片面はジェフカラーの真っ黄色。
選手入場時にこの面を向けて掲げて観客席を黄色に染めるようです。
アウェイゾーンに入る前に、黄色が見えないよう小さく畳んで席に持ち帰ります。

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ジェフのゴール裏はかねて予告されていたとおりのコレオグラフィ。
しかしモンテディオのゴール裏も負けていません。
元モンテディオ所属だったMFの中村太亮と佐藤健太郎には盛大にブーイングします。

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モンテディオの戦術は、先週のジュビロ戦と同じ。
思っていたとおりのしつこい守備です。
一方のジェフは、今年は初めて観ますが、どちらかといえば攻撃的。
1トップの元日本代表FW森本貴幸にボールを集めます。
そして今日もモンテディオGK山岸は、堅いセーブを見せています。
どちらもそれほど得点の匂いをさせない展開です。

先制は数少ないチャンスからでした。
モンテディオが得たコーナーキックは、最初は相手GKに弾かれますが。
そのこぼれ球から再びペナルティエリアにクロスが上がると。
ベテランFW山崎雅人が合わせたボールはGKの脇を抜けてゴールに吸い込まれました。
私は前の座席にいた知らない人とハイタッチします。

KC4A0235.jpg

その後もチャンスの少ない展開は変わらず。
モンテディオは陣形をコンパクトに保ち、守備組織は安定。
しかし攻撃はショートパスでつなぐことができず、後列からのロングボール頼み。
そこに飛び出せる選手がいないので、効果的な攻撃が生まれません。
ボールを保持しチャンスを多く生み出しているのはジェフのほうです。
けれどこちらも、シュートの精度を欠き、枠内シュートも山岸のセーブに阻まれ続けます。

4分のロスタイムを経て0-1で終了。
その瞬間、アウェイ側観客席が一斉に沸きます。
これでもし来週の天皇杯で優勝しても、J2からACL出場という事態もなくなりました。
今日のような戦術がガンバにまで通用するかというと疑わしいですが。
今だけは喜びに浸っていいでしょう。
観客席は笑顔の人であふれていました。

入場者数は3万5千人以上。
ほとんど人波が進まない飛田給駅までの道の混みようも初体験でした。
posted by 小佐治 晴直 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする